鹿児島のPADIダイビングショップ|ラ・ボンバ

4月29日


こんにちわ

雨です。しかも、結構な大雨。自分がいる「坊津スノーケリング&スクーバダイビングパーク」(略してパーク)は、海岸線のビーチに面した斜面の下、ビーチと道路の間にあります。道路は斜面上10メートルくらいにあって、さらに上は山とか役場の駐車場になってるんですけど、大雨になると上から大量の水がどーと側溝を流れ落ちてくるわけ、で、その側溝の曲がり角なんかで、落ち葉が詰まってしまったりして、ブワーっとがぐわーって感じで、水が流れ出て、その辺り・・パークの駐車場とか、あっという間に水浸しになって、長靴なしでは歩けないような・・・で、雨って嫌なんですよねー。まー雨が降らなければ、困ることも多いんですけど・・。

今日は先日からの続きで「ナイトロックスによる水中滞在時間の延長」について、自分の知っていること・・書いてみますねー。

おさらいですが、ナイトロックスは、「呼吸用ガスの内容を空気よりも酸素濃度を高くしたもの」なんですけど、この効果として、窒素が体内に溜まりにくい状態を作ることなんです。呼吸ガスの内容が、20%酸素と80%窒素の空気と、30%酸素と70%窒素のナイトロックスを比べた場合、窒素の割合が少ないナイトロックスの方が体内に貯まる量も少なくなることは明白ですよね。(この明白ってのが、実は結構怪しいのですが、その話は、また、長くなるので置いときます。)

で、これで窒素が体内に貯まる時間を遅らせることができるわけです。

んー、、窒素は酸素と違って、体内で使われるわけではないので、余分な気体として、肺に戻って体外に排出されるまでは、血液中などに残ってしまうと言うことです。嗚呼ー前々回と重複してますね。すみません。えーと・・

同じ深度・例えば水深30メートルに、「空気」と「酸素30%のナイトロックス」を持って行って吸った場合、気体は圧力の影響を受けますから、空気内の窒素は80%×4気圧で320%分の影響(1気圧の地上と比較して)を体に与えますよね。対して、ナイトロックスは70%×4気圧で280%分の影響。まー若干少なくて、この若干が重要なのですよねー。。

写真は、前にも出てきた「ピグミーシーホース」なんですけど、この子たち探すのにはナイトロックス」適してますよねー。深場にいるし、なかなか隠れ上手で見つからないので、時間が必要。

さて、話戻して、、、平たくいうと、深度30メートルでは4気圧なので、窒素は我々の呼吸によって肺で血液に取り込まれる際に、地上の4倍の圧力で押し込まれるわけです。血液は窒素と酸素を4倍の圧力で内包したまま、身体中を巡っていき、酸素は、筋肉の動きなど体内組織で使用されるわけです。対して、窒素は、体は必要としないので、そのままの状態で、血液中に残って巡っていきます。その後・・あーまた、減圧症のメカを説明してますね。戻さねば、まー少し我慢して、聞いてくださいね。

その後、浮上・・ダイビングは、タンクの呼吸ガスがなくなれば、続けられないので、浮上します。・・していくと、深度は浅くなり、周りの圧力も減ります。周囲圧力が減ると、血液中の窒素の体積は大きくなります。大きくなった窒素は、血管の細いところなどで、詰まってしまったりします。詰まれば、色々と不具合が起こって、これが減圧症となるわけですが、

この時、窒素がないガスを吸っていればどうでしょう。例えば、酸素とヘリウムのミックスとか・・「ヘリオックス」って言うんですが、これなら、窒素がたまらないので、減圧症にならない!とは言え、ヘリウムは高いし、ヘリウムだから血液に溶け込まないわけでもないですし・・と、窒素でなければ完全に良いってものでもなく(良いには良いですけど)ならば窒素の割合を減らして、吸ってみようってのがナイトロックスです。

分圧のところでも出てきたように、若干減った窒素分圧のおかげで、取り込まれる窒素は、空気に比べると同じ深度なら、少なくなるのですよねー。で、「体」と「圧力の減少」が許容する窒素濃度になるまでの時間が伸びるわけ。早い話が、同じ深度(例えば30メートル)に滞在できる時間が、空気より、ナイトロックスの方が長いってことなんです。はあーやっと結論じみてきましたねー。これで表題の「水中の滞在時間の延長」ってワードになるわけ。

じゃ、これでなんの「徳」って話なんですけど、前に書きましたが、長く水中に居れると、いろいろとできることが増えるってことです。生物観察とか、作業とか、写真撮りとか・・です。このような理由で、みなさんナイトロックス使っていて、主に酸素30〜32%くらいが使われていますよー。。

だいたい、こんな説明で解りますかねー。説明下手でごめんなさいです。もし、わかんないことがあれば、質問してください。自分のわかる範囲で説明します。

では^^