鹿児島のPADIダイビングショップ|ラ・ボンバ

サンゴ元年


キンギョハナダイです。成魚になりきらないで
♀の体色の個体です。

眼の周りの色がかわいいです。
九州の南周辺から沖縄さらに南まで
どこでもよく見ることできます。
ドロップオフのエッジのあたりでは群れたりして
けっこう壮観な見応えです。
さて、坊では2010年あたりに急激なオニヒトデの大量発生があり
サンゴは全滅しました。
もともと坊は珊瑚礁は発達していないのですが

サンゴはたくさんあり、場所によってはミドリイシ(枝サンゴ)が
密生しており、森・林のようになっている場所があったのです。
残念ながらそれらも全滅してしまい、いまではガレキの原です。
上の写真はサラサエビです。坊にはたくさん居て
とってもきれいです。ぜひ、写真を撮っていただきたい
被写体なのですが、あまりにもたくさん居て、
なかなか撮ってはもらえないようです。さて、

そのようなサンゴガレキをじっくり見て行くと
中にあたらしいサンゴが発生していることを見つけます。
心ワクワク・ドキドキする瞬間です。
このサンゴ達がすくすくと育っていけば、あと数年で
鬼ショック以前のような素敵な水底が出現することになります。
上の写真はサザナミヤッコ・・ヤッコの仲間はたくさんいますが
この種類は大き目で40センチくらいまでなります。
なかなか見応えのある魚ですが
わたしが普段つけている100?マクロレンズでは
全体を入れるために3メートル以上の距離が必要で
ストロボ光が届かず、こんな青にぼけた色になってしまいます。
実はとってもきれいな魚です。

そんなとっても楽しみな海なのです。
上の写真が岩にやっと張り付いて、これからどんどん成長していこうと
いう、サンゴの子供です。「若芽と表現するのがよく似合う感じですが
植物ではないので、子供って書きました」
下はそのサンゴの仲間、イソギンチャクと共生する
アカホシカクレエビです。実はオニヒトデは食べるサンゴが
なくなると、イソギンチャクもたべていたのです。
大量に発生したために、あっという間にサンゴを食べつくし
やむなくだろうと思いますが、ソフトコーラルやら海綿やら
そしてイソギンチャクまで食べつくし・・
数年で姿を消しつつあります。
この頃は、最後に残った連中を一つづつ駆逐して
今では、1ダイブに数個みるってことはなくなりました。

鬼がいなくなって今度はどんな災害が水中にもたらされるのか
本当は鬼だって生きるための食事、
我々が趣味で潜って
フィンで蹴ってやっと大きくなったサンゴを壊してしまうよりかは
倫理的には・・まだまし。
中世浮力と引きずらないスキルがダイバーにとっては当たり前のことです。
よろしくおねがいしたいと思うこの頃です。

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